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「WAー現代日本のデザインと調和の精神」展 2011.2.12〜3.19(ソウル)

2月12日(土)〜 3月19日(土)まで、ソウルのKorea Foundation Cultural Centerで開催された「WAー現代日本のデザインと調和の精神」展にて講演しました。

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当展覧会は、国際交流基金が主催し、2010年のパリでの展覧会を皮切りに、ブタペスト、エッセン、ワルシャワ、サンテティエンヌとヨーロッパ各地を巡回しアジアへ戻って来たもの。私がデザインしたモノでは、竹製のカトラリ(Taketlery)が展示されており、ポスターやカタログにシルエットに使われています。
講演会は3月5日(土)14:00〜16:00に開催しました。講演のテーマは「むすぶデザイン」。福井県での展覧会から使っているテーマです。富山県高岡市で10年以上取組んでいるHiHillプロジェクトうるおしプロジェクトいのり・いわいプロジェクトを中心に、人と人、地域と地域、アナログとデジタル、ローテクとハイテク、過去と未来、理想と現実などを結びつけたモノづくりのデザインについて話しました。これらのプロジェクトで一貫して取組んできたことは、デザインの解放です。一人のデザイナーが考えたデザインを分業して製品化するのではなく、作り手と売り手が使い手の目線に立ち、それぞれがデザイナーとしてモノをデザインすることにも挑戦しています。そうすることによって、人に頼らない自活力のある地場産業構築が達成できると考えているわけです。
定員100名の講演会場は、定員をオーバーし、入れなかった人もいたようです。韓国の人たちのデザインへの関心の高さを感じました。参加してくださった方々の眼差しも熱く、講演後の質問も多く、講演者には最高の環境でした。何よりも嬉しかったのは、韓国に戻ってデザイナーとして活躍している教え子たちも駆けつけてくれたことです。
韓国は5年ぶりですが、町も活気に満ちあふれ、お洒落なカフェやレストランも多く、これからは韓国が世界のデザインを先導する予感がしました。
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