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Interiorlifestyle_01 2012.6.3

6月6日(水)〜8日(金)まで東京ビッグサイトで開催されるinteriorlifestyle TOKYOにて、栃木県の益子焼、真岡木綿、日光彫、とちぎの線香、鹿沼組子、烏山和紙の作り手たちと開発してきた商品を発表します。

ブランド名は「U」です。「U」には、「YOU」や「結う」の意味があります。数学の「むすび」を表す集合記号もイメージしロゴをデザインしました。「あなたと結ばれるモノづくり」を指標しています。

001


写真001は、様々な土の色を活かした湯呑み茶碗、「DOKI」です。益子の(株)つかもとの本巣秀一さんに制作を依頼しました。今回は5色のみの展示ですが、徐々に色数を増やす計画です。また、写真002の本巣さんがデザイン/制作している飯碗でも「DOKI」バージョンを制作していく予定です。
左は「DOKI」のロゴマークです。DOKIは、土器からネーミングしたのですが、アルファベットのDOKIを立ててみると、地と人と器を表す記号で構成されていることに気づきデザインしました。

002:photo by Norihisa Seki

写真002は、益子の(株)つかもとの本巣秀一さんがデザイン/細作した飯碗。益子の伝統的な様々な色柄を施しています。

003:photo by Norihisa Seki

写真003は、浅見瑞紀さんがデザイン/制作した「len-con」。ソープディッシュ、歯ブラシやペンのスタンド、フラワーベース、キャンドルポットなどに使うことができます。

004:photo by Norihisa Seki

写真004は、「真岡木綿襟巻」。真岡木綿会館の花井恵子さん、中山美枝子さん、鶴見純子さんがデザイン・制作しています。白綿と茶綿の色をそのまま活かしていることが特徴です。

005:photo by Norihisa Seki

写真005は、日光彫の平野秀子さんがデザイン/制作している文箱です。日光彫りの特徴である「引っ掻き刀」を活かした花模様が施されています。花模様の彫刻と、木箱の柾目模様を意図的にオーバーラップさせていることが特徴です。

006:photo by Norihisa Seki

写真006は、源氏香のイメージから香りや色を決め、デザインされたお香とお線香です。とちぎの線香「一心堂」の横山一志さんと久楽持浩司さんが、パッケージも含めデザインしています。

007:photo by Norihisa Seki

写真007は、鹿沼組子の豊田皓平さんがデザイン/制作した「組子トレー」です。トレー上面がアクリルプレートになっているため、お寿司などを上品に盛りつけることができます。

008:photo by Norihisa Seki

写真008は、烏山手すき和紙の福田長弘さんが制作しているレターセット。和紙の風合いと柔らかな色彩の調和が特徴です。

009

2009年、作り手たちは異業種連携グループ「とちぎの技委員会」を発足しました。きっかけは栃木県の「活かそう!とちぎの技」プロジェクトです。行政の産業振興プロジェクトに頼るのではなく、作り手が自ら連携し、お互いの得意を活かしコラボレーションすることが、未来の活路につながると考えたためです。
栃木県は彼らの活動を積極的にバックアップしています。

「U」は、「とちぎの技委員会」のブランド名です。彼らが作る商品のブランド名ではありません。「U」というブランドの概念のもと、皆で知恵を出し合いモノづくりすることによって、人や社会に喜んでもらえるプロダクトを創出できると考えています。ビジネスはあくまでも個々が行う。そういう意味で「U」は、より良いモノづくりのための概念を表しているに過ぎません。より良いモノづくりのためには、人と人、人と技術などが、領域を超えて結びつくことが大切なのだと思っています。