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Interiorlifestyle_02 2012.6.8

6月6日(水)〜8日(金)まで東京ビッグサイトで開催されたinteriorlifestyle TOKYOにて、栃木県の益子焼、真岡木綿、日光彫、とちぎの線香、鹿沼組子、烏山和紙の作り手たちと開発してきた商品を発表しました。(関連記事:interiorlifestyle_01

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益子の(株)つかもとの本巣秀一さんに制作して頂いている土色を活かした湯呑み茶碗の「DOKI」は、参考商品として出展しました。今後商品化を目指します。

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益子の(株)つかもとの本巣秀一さんがデザイン/制作している飯碗です。益子の伝統的な色と柄をバリエーション展開していることが特徴です。

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益子の浅見瑞紀さんがデザイン/制作している「len-con」。ソープディッシュ、ペンスタンドなど多用途な器です。上蓋だけを集めたコースターもあります。

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真岡木綿会館の花井恵子さん、中山美枝子さん、鶴見純子さんがデザイン/制作している「真岡木綿襟巻」。白綿と茶綿の地色を活かしていることが特徴です。

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真岡木綿のコースターやプレイスマットです。黄金色のマットだけは、化学染料で染色されています。発色が美しく上品です。

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鹿沼組子の豊田皓平さんがデザイン/制作している「組子トレー」。上面にアクリル(またはガラス)プレートが乗っており、お寿司などを盛りつけられます。

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角材に見える木箱です。見た目のシンプルさと異なり制作は難しく、鹿沼組子の豊田さんが試行錯誤した結果、商品化も間近ですが、今回は参考商品。

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源氏香のイメージから色と香りをデザインしたお香とお線香です。(株)一心堂の横山一志さんと久楽持浩司さんが、パッケージも含めデザインしています。

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烏山手すき和紙の福田長弘さんが制作しているレターセット。和紙の風合いと柔らかな色彩の調和が特徴です。

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日光彫の平野秀子さんがデザイン/制作している文箱です。日光彫りの特徴である「引っ掻き刀」を活かした花模様が施されています。

会場では作り手の方々全員で商品の説明をしました。各自が制作した商品だけでなく他の人の商品まで説明し、助け合っていました。そのような風景を今まで見たことがありません。ブースは人が途切れることがなく、終日賑わっていました。モノだけが人を惹き付けるのではないのだと思います。

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大勢の方に「U」の成果物を見ていただけたことは本当に良かったと思います。
ご来場頂いた方々にあらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。

「活かそう!とちぎの技」プロジェクトがスタートして4年目。「U」を作物に例えると、畑を耕しようやく芽が出たところだと思います。これからは、大きな収穫を得るために、皆で力を合わせじっくり育てる計画です。
大きな収穫とは経済的なことばかりではありません。伝統産業ではどの地域でも、後継者不足や、高度な技術の衰退といった問題を抱えています。これらの問題を解決するためには、異なる専門分野や世代、地域を結び、力を合わせる必要があると考えています。「U」が意味する「結び」には、そういう未来を見据えたモノづくりへの思いが込められています。